三鷹の家
都市に残された里山
東京都内。幹線道路から少し入ったのどかな川沿いに、三角屋根の一軒家が竣工しました。ガラリの網戸が印象的なその家は、すべての開口部を夢まどシリーズで統一したご夫婦と愛猫のための新居です。ブリティッシュグリーンの外壁に夢まどのフレームがアクセントを添える外観は、一見派手だけど、周囲の環境にすでにしっかりと溶け込んでいます。
USERS VOICE
お客様の声
この素晴らしい景色を新生活の中心に
国分寺崖線と野川が織りなす、どこか懐かしい里山を思わせる風景。
この素晴らしい環境に出会った瞬間、「新しい生活はこの土地で。大きな窓のある住まいで」と具体的なイメージが一気に膨らんでいきました。間取りは当然「2 階リビング」に。借景を存分に味わえる窓の配置や寸法は、設計の先生と綿密に打ち合わせていきました。
住み始めて 3 カ月が経ちます。温かみのある木のフレームで切り取られる風景は、季節や時間とともにタッチを変える絵画のようで、いつまでも見飽きることがありません。わが家の猫もお気に入りで、気がつけば窓辺に座って気持ちよさそうに昼寝をしています。丸くなった猫と木でつくられた窓。じつに相性の良い組み合わせです。まるで、歌川広重の浮世絵「浅草田甫酉の町詣」を思わせる絵になる一コマです。
ハンドルを回して窓を開けば、川のせせらぎ、鳥のさえずり、虫やカエルの鳴き声が季節の匂いとともに入ってきます。けれど、いったん窓を閉じれば断熱•遮音効果は抜群。室内に届く日差しは真夏でも柔らかく、台風の日でもすぐ脇を流れる川の轟音が気になりません。季節の移ろいを窓越しに眺めて過ごす生活が、ますます楽しみになるばかりです。
M さん(三鷹の家•施主)
Architects Eye
建築家の視点
人にも自然にも負荷をかけないこと
良さそうな土地が見つかったと聞き、ご夫婦と一緒に敷地を見に行きました。現場に到着するやいなや、目の前に広がるのどかな風景に三人とも唖然、驚嘆。春は土手の桜が満開になるといいます。「この素晴らしい景色を暮らしの一部に取り込めれば、きっと面積以上の価値が生まれる家になりますよ」と興奮気味に話したのを覚えています。同時に、「この景色を大開口の木製サッシで切り取れたらどんなに素敵なシーンが生まれるだろう」と、頭の中には早くも具体的なプランを描いていました。
目の前の小川に面する開口は、すべて片引き寄せ窓( エコスライド) にしました。 窓台はベンチとしても使えるように床から 550 m の高さで揃えています。逆に窓外は贄の子状のデッキ台を設け、窓下への落下に対する不安を軽減しています(デッキには座ることもできます)。網戸は、使わないときに視界の妨げとならないよう窓枠に隠す納まりを考えました。雨の日でも窓を開け放てるよう、庇の出は深めに設定。木製サッシは耐久性の面からも、軒や庇の出寸法が設計上の重要なポイントになります。気になるコストは、シンプルな間取りと仕上げの素材、開口数の絞り込みとメリハリのある配置など全体のやりくりで調整していきました。
最近、個人的に気にかけているのは、省エネ、省資源、持続可能性など、一軒の家づくりから派生する環境負荷への配慮です。木製サッシはもともと環境への負荷が少ない建材です。ただ、製造工程やトレーサビリティなど、細かな部分はメーカーごとに異なります。現在、国内には木製サッシメーカーが 10 社以上ありますが、環境負荷の点から見渡したとき、
「これからのスタンダードになり得るのでは」と確信したのが夢まどでした。なかでも「夢まどスタンダード」はすべての製品が防火認定品で、ガラスも網なしの結晶化ガラスを標準とする製品がほとんどです。準防火地域での家づくりが多くなる都市部の設計者にとっては、最良の選択といえるのではないでしょうか。
自身の設計に木製サッシを採り入れるようになったのはわりと最近の話です。実際に設計してみて気づかされたのは、アルミや樹脂のサッシに比べると、木製サッシはより一層慎重かつ丁寧な設計が求められるということでした。おかげで、「窓とは何か? 」を考える良いきっかけになりました。見た目は穏やかな木製サッシですが、設計者にとっては自身のカ量を容赦なくあらわにされてしまうシビアな建材でもあるようです。
鈴木信弘(鈴木アトリエ/三鷹の家•設計者)
| 建築種別 | 戸建て住宅 |
| 設計 | 鈴木アトリエ(鈴木信弘) |
| 施工 | 吉田工務店(東京都稲城市) |
| 窓種 | 「片引き寄せ窓」「内開き・内倒し窓」「横軸すべり出し窓」「はめ殺し窓」「片開き板張り戸」 |
三鷹の家
都市に残された里山
東京都内。幹線道路から少し入ったのどかな川沿いに、三角屋根の一軒家が竣工しました。ガラリの網戸が印象的なその家は、すべての開口部を夢まどシリーズで統一したご夫婦と愛猫のための新居です。ブリティッシュグリーンの外壁に夢まどのフレームがアクセントを添える外観は、一見派手だけど、周囲の環境にすでにしっかりと溶け込んでいます。
USERS VOICE
お客様の声
この素晴らしい景色を新生活の中心に
国分寺崖線と野川が織りなす、どこか懐かしい里山を思わせる風景。
この素晴らしい環境に出会った瞬間、「新しい生活はこの土地で。大きな窓のある住まいで」と具体的なイメージが一気に膨らんでいきました。間取りは当然「2 階リビング」に。借景を存分に味わえる窓の配置や寸法は、設計の先生と綿密に打ち合わせていきました。
住み始めて 3 カ月が経ちます。温かみのある木のフレームで切り取られる風景は、季節や時間とともにタッチを変える絵画のようで、いつまでも見飽きることがありません。わが家の猫もお気に入りで、気がつけば窓辺に座って気持ちよさそうに昼寝をしています。丸くなった猫と木でつくられた窓。じつに相性の良い組み合わせです。まるで、歌川広重の浮世絵「浅草田甫酉の町詣」を思わせる絵になる一コマです。
ハンドルを回して窓を開けば、川のせせらぎ、鳥のさえずり、虫やカエルの鳴き声が季節の匂いとともに入ってきます。けれど、いったん窓を閉じれば断熱•遮音効果は抜群。室内に届く日差しは真夏でも柔らかく、台風の日でもすぐ脇を流れる川の轟音が気になりません。季節の移ろいを窓越しに眺めて過ごす生活が、ますます楽しみになるばかりです。
M さん(三鷹の家•施主)
Architects Eye
建築家の視点
人にも自然にも負荷をかけないこと
良さそうな土地が見つかったと聞き、ご夫婦と一緒に敷地を見に行きました。現場に到着するやいなや、目の前に広がるのどかな風景に三人とも唖然、驚嘆。春は土手の桜が満開になるといいます。「この素晴らしい景色を暮らしの一部に取り込めれば、きっと面積以上の価値が生まれる家になりますよ」と興奮気味に話したのを覚えています。同時に、「この景色を大開口の木製サッシで切り取れたらどんなに素敵なシーンが生まれるだろう」と、頭の中には早くも具体的なプランを描いていました。
目の前の小川に面する開口は、すべて片引き寄せ窓( エコスライド) にしました。 窓台はベンチとしても使えるように床から 550 m の高さで揃えています。逆に窓外は贄の子状のデッキ台を設け、窓下への落下に対する不安を軽減しています(デッキには座ることもできます)。網戸は、使わないときに視界の妨げとならないよう窓枠に隠す納まりを考えました。雨の日でも窓を開け放てるよう、庇の出は深めに設定。木製サッシは耐久性の面からも、軒や庇の出寸法が設計上の重要なポイントになります。気になるコストは、シンプルな間取りと仕上げの素材、開口数の絞り込みとメリハリのある配置など全体のやりくりで調整していきました。
最近、個人的に気にかけているのは、省エネ、省資源、持続可能性など、一軒の家づくりから派生する環境負荷への配慮です。木製サッシはもともと環境への負荷が少ない建材です。ただ、製造工程やトレーサビリティなど、細かな部分はメーカーごとに異なります。現在、国内には木製サッシメーカーが 10 社以上ありますが、環境負荷の点から見渡したとき、
「これからのスタンダードになり得るのでは」と確信したのが夢まどでした。なかでも「夢まどスタンダード」はすべての製品が防火認定品で、ガラスも網なしの結晶化ガラスを標準とする製品がほとんどです。準防火地域での家づくりが多くなる都市部の設計者にとっては、最良の選択といえるのではないでしょうか。
自身の設計に木製サッシを採り入れるようになったのはわりと最近の話です。実際に設計してみて気づかされたのは、アルミや樹脂のサッシに比べると、木製サッシはより一層慎重かつ丁寧な設計が求められるということでした。おかげで、「窓とは何か? 」を考える良いきっかけになりました。見た目は穏やかな木製サッシですが、設計者にとっては自身のカ量を容赦なくあらわにされてしまうシビアな建材でもあるようです。
鈴木信弘(鈴木アトリエ/三鷹の家•設計者)
| 建築種別 | 戸建て住宅 |
| 設計 | 鈴木アトリエ(鈴木信弘) |
| 施工 | 吉田工務店(東京都稲城市) |
| 窓種 | 「片引き寄せ窓」「内開き・内倒し窓」「横軸すべり出し窓」「はめ殺し窓」「片開き板張り戸」 |